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【かしこまりすぎと言われた】AIっぽい文章の直し方と口調メモ

かしこまったAIの文章を口調メモ1枚で直した体験を表すアイキャッチ画像 ChatGPTの使い方
読者
読者

AIに書かせた文章って、なんだか固くなりませんか。

私
私

なります。私も自分のブログで「上司に発表する文章みたい」と感じたんですよね。

AIに文章を頼むと、間違いはないのにどこか他人行儀なものが返ってきます。読めるし、意味も通る。でも、自分が書いたようには見えないんですよね。私はこのブログの文章をAIと一緒に作っていて、2本目の記事でまさにそこに引っかかりました。そのときにやったのは、言い回しを1つずつ直すことではありません。口調の決まりを1枚のメモにして、AIに毎回読ませることでした。

こんな文章になっていませんか
  • 「〜です。〜ます。」だけの語尾
  • どの見出しも同じ形の説明文
  • 自分の声に聞こえない文章

AIっぽい文章と言われた日

AIの文章が上司への発表のようにかしこまっていたことを表すバナー画像

2026年9月11日のことです。ブログの2本目として、ChatGPTの有料版に払った3か月の記事をAIに書いてもらいました。中身の事実は、私が答えたものだけで組み立ててあります。数字も、使ったサービスも、全部自分のことでした。それなのに読み返したとき、上司に発表する資料を読んでいるような気分になったんです。内容は合っているのに、自分の記事だと思えない。この違和感が、今回の話の出発点になりました。

上司に発表する文章という違和感

うまく言えないまま、AIには「上司に発表するような、かしこまった文章になっている」と伝えました。誤字があったわけでも、情報が間違っていたわけでもありません。むしろ、きちんとしすぎていたんですよね。自分のブログとして読むには、そこが合っていませんでした。

語尾が「です」「ます」ばかり

あとから振り返って、引っかかった場所は2つありました。1つ目が語尾です。「〜です。」「〜ます。」が、ほとんど途切れずに続いていました。1文ずつ見ればどれも正しい日本語です。ただ、同じ音で終わる文が並ぶと、読んでいて説明書をめくっているような感覚になるんですよね。

見出しごとに整いすぎた形

2つ目は、見出しの下の形がそろいすぎていたことです。どの見出しも、結論、理由、補足、という同じ順番の説明文で埋まっていました。1つだけ読むと分かりやすいんです。でも記事全体で見ると、同じ型の文章がずっと続きます。人が話すときは、途中で脱線したり、短く言い切ったりしますよね。その揺れが、まったく無かったんです。

引っかかった2つの場所
  • 同じ音で終わる語尾の連続
  • どの見出しも同じ順番の説明文

AIの文章がかしこまる理由

口調を伝えていなかったことがかしこまった文章の原因だと表すバナー画像

ここからは、私が書き直しながら考えたことです。調べた結論というより、自分の失敗を振り返った話として読んでください。今思うと、AIが悪かったわけではありませんでした。口調について、私が何も伝えていなかったんです。事実はたくさん渡していました。でも「どんな声で書いてほしいか」は、一度も書いていませんでした。指定されていないものは、AIは一番無難な形で埋めてくるんですよね。

何も言わないときの説明文

無難な文章というのは、たぶん誰に見せても失礼にならない文章です。それは結果として、会社で出す資料の文体にかなり近くなります。私が「上司に発表する文章」と感じたのは、たまたまではなかったと思います。何も言わずに頼めば、そこに着地するのが自然なんですよね。

伝えていなかった読み手

もう1つ抜けていたのが、誰に向けて書くかでした。このブログには、ChatGPTを数回さわっただけの会社員に向けて書く、という決まりがあります。ただ、その人に「どんな距離で」話しかけるかまでは、渡していませんでした。相手が分からないと、丁寧にしておくのが一番安全です。その安全さが、固さになって出ていました。

正しいのに誰の声でもない

書き直す前の文章は、正しさでは何も問題がありませんでした。そこが、かえって直しにくいところです。間違いを探しても、何も見つからないんですよね。足りなかったのは正しさではなく、「この人が話している」と感じられる声でした。声は、正しいかどうかのチェックでは拾えません。

かしこまったAIの文章と口調メモを読ませたあとの文章を並べた比較図
この記事のために作った例文です。実際の記事29の書き直し前の文ではありません

AIっぽい文章の直し方は口調メモ

口調の決まりを1枚のメモにまとめる直し方を表すバナー画像

では、どう直したか。その日のうちに記事は全面的に書き直しましたが、大事だったのは書き直しそのものではありません。口調の決まりを1枚のメモにして、毎回AIに読ませる形にしたことです。1文ずつ「ここをくだけた言い方に」と頼んでいたら、次の記事でまた同じことが起きていたと思います。実際、このメモを読ませるようになってから、同じ指摘はほとんどしていません。

AIにまとめさせた口調の決まり

正直に書くと、このメモは私が一から書いたものではありません。ブログより前に、noteの記事を4本、AIと一緒に書いていました。そのやり取りの中で「こういう書き方がいい」と固まってきたことを、AIにまとめてもらったものです。自分の好みを一から言葉にするのは、難しいんですよね。だから、言葉にする部分はAIに任せました。

毎回読ませるという形

メモは、記事を書く前に必ず読ませるようにしました。私が普段使っているのは Claude Code という、パソコンの中のファイルを読みながら作業してくれるAIです。そこで「記事を書く前にこのファイルを読む」という決まりも一緒に置いてあります。ChatGPTでも、最初に決まりを貼ってから頼む使い方をしたことがあります。どちらでも、やっていることは同じですね。

体験を足させないという決まり

口調をくだけさせると、1つ困ることが出てきます。話し言葉っぽくするために、AIが体験や気持ちを勝手に足してくるんです。「実は私も同じでした」のような一文ですね。私がそうだったなら問題ありませんが、そうでなければ作り話になります。なので、口調を崩すかわりに、事実は私が答えたものだけ、という決まりを必ずセットにしています。

口調メモに書いた決まり

口調メモに書いた4つの決まりを表すバナー画像

実際のメモに書いてあることを、そのまま紹介します。項目はそれほど多くありません。ただ、どれも「こう書いて」と具体的な形で書いてあるのがポイントだと思っています。「親しみやすく」のような言い方だと、AIによって受け取り方がばらばらになります。語尾の例、文の長さ、崩さない場所まで決めておくと、ぶれにくくなるんですよね。中身は下の4つです。

語りかける一人称の語尾

1つ目は、人が語りかけているような一人称で書くことです。メモには語尾の例として「〜なんですよね」「〜と思います」「正直に言うと」が並んでいます。「親しみやすく」と頼むより、実物の語尾を見せるほうが伝わりやすいと思っています。

問いかけから入る書き出し

2つ目は、読者への問いかけから入ることです。「〜、ありますよね」「心当たり、ありませんか」という形ですね。いきなり説明から始めると、どうしても発表の資料っぽくなります。最初に相手に一言かけるだけで、話の距離は近くなりやすいと思います。

長さをそろえない文

3つ目が、一文の長さをそろえないことです。短く言い切る文と、少し長めに語る文を混ぜます。「整いすぎ」に見える原因の1つは、ここにあると思います。同じ長さの文が続くと、内容に関係なく単調に聞こえるんです。

箇条書きは崩さない

4つ目は、崩さない場所を決めておくことです。箇条書きや、そのままコピーして使う文は、無理に会話調にしません。全部をくだけさせると、今度は読みにくくなるんですよね。地の文は語りかけて、リストや見出しは短く言い切る。この分け方も、メモにそのまま書いてあります。

私の口調メモの中身
  • 語りかける一人称と語尾の例
  • 問いかけから入る書き出し
  • 長さをそろえない文
  • 会話調にしない箇条書き

今夜21時に書く3行の口調メモ

今夜3行だけ口調メモを書くことを表すバナー画像

ここまで読んで、「自分も同じメモを作らないと」と思ったかもしれません。ただ、最初から私と同じ量を書く必要はないと思います。私のメモも、記事を何本も書くうちに少しずつ増えたものです。今夜やるなら、3行だけ書いて、AIに貼ってみるところまでで十分です。所要時間は、たぶん10分もかかりません。書く3行と、試し方を順番に書いておきますね。

1行目は自分の口ぐせ

1行目には、自分がよく使う語尾を1つ書きます。私なら「〜なんですよね」です。思いつかなければ、最近だれかに送ったメッセージを1つ読み返してみてください。そこに出てくる言い方が、たぶんあなたの声に一番近いと思います。

2行目は読む相手を1人

2行目には、誰に向けて書くかを1人だけ書きます。「会社の後輩に話すくらいの距離で」のような書き方で大丈夫です。私が最初に抜けていたのは、まさにここでした。相手が決まると、AIは丁寧さの度合いを勝手に合わせてくれます。

3行目はやめてほしいこと

3行目には、やめてほしいことを1つ書きます。迷ったら「同じ語尾を3回続けない」がおすすめです。私が引っかかった2つのうちの1つ、語尾の連続をそのまま防ぐ決まりです。数えれば守れているか確かめられるので、効いたかどうかも分かりやすいんですよね。

そのままコピーして使う文

次の決まりを守って文章を書いてください。1. 語尾に「〜なんですよね」をときどき使う。2. 会社の後輩に話すくらいの距離で書く。3. 同じ語尾を3回続けない。

声に出して読む確かめ方

貼ったら、前にAIに書いてもらった文章を1つ、同じ決まりで書き直してもらいます。返ってきたら、小さな声でいいので読んでみてください。自分が話しているように聞こえたら、メモは効いています。まだ固いと感じたら、その場所に合わせて4行目を足せばいいだけです。何を打てばいいか分からないところから始める話はこちらの記事に書きました。

3行の口調メモを書いてAIに貼り声に出して読むまでの流れを示した図説
今夜やるのは、3行書いて貼って、読んでみるところまで

よくある質問

口調メモとAIの文章についてのよくある質問のバナー画像

最後に、書いているあいだに自分でも気になったところをまとめておきます。先に断っておくと、ここで書くのは自分のブログで試した範囲の話です。AIが書いたかどうかを見分ける道具や、文章を人間らしく変換するサービスは使っていないので、そちらには触れていません。私が使っているのは、口調のメモと、自分で読み返すことだけです。それでも迷いやすいところは、だいたい拾えていると思います。

口調メモは長いほうがいいですか

最初は短いほうがいいと思います。私のメモは今ではそれなりの量がありますが、全部あとから足したものです。違和感が出た場所に1行ずつ足していくほうが、効かない決まりが残りにくいんですよね。

敬語をやめたほうがいいですか

やめなくて大丈夫です。このブログも「です」「ます」で書いています。固く見えた原因は敬語そのものではなく、同じ語尾が続くことと、形がそろいすぎていることでした。

毎回メモを貼るのは面倒ではないですか

私は Claude Code に「書く前にこのファイルを読む」と決めてあるので、毎回は貼っていません。ChatGPTなら、会話の最初に貼るのが一番簡単です。設定の中に、毎回読ませる指示を書いておける欄もあります。

自分の口ぐせが分からないときはどうしますか

人に送ったメッセージを読み返すのが早いと思います。文章を書こうと構えたときより、何気なく送った一言のほうに口ぐせは出ます。それでも見つからなければ、この記事の「〜なんですよね」を借りて始めてもかまいません。

AIに書かせた文章はそのまま出していいですか

私は、必ず自分で読んでから出しています。このブログも、下書きまではAIと一緒に作りますが、公開のボタンだけは自分で押す形にしてあります。そのしくみは別の記事に書きました。口調が合っていても、書いてある事実が自分のものかどうかは、自分にしか確かめられないんですよね。

書き直したら中身まで変わりませんか

変わることがあります。くだけた言い方にする途中で、AIが気持ちや体験を足してくるからです。口調の決まりと一緒に、事実は自分が答えたものだけ、と書いておくのがおすすめです。

まとめ

今夜3行の口調メモから始めることを表すまとめのバナー画像

AIっぽい文章を直そうとすると、1文ずつ言い回しを変えたくなります。私も最初はそうでした。でも振り返ると、足りなかったのは言い回しではなく、口調の決まりでした。何も伝えなければ、AIは一番無難な文章で返してきます。だから、自分の声を短いメモにして、毎回読ませる。それだけで、同じ指摘をくり返すことはほとんど無くなりました。

この記事の振り返り
  • かしこまった文章の正体
  • 伝えていなかった口調
  • 1枚にまとめた口調メモ
  • 足させない体験と気持ち
  • 今夜書く3行のメモ

読んで「なるほど」で終わると、次にAIに頼んだときも同じ文章が返ってきます。今夜、3行だけ書いて貼ってみてください。小さな1回でも、自分の声で書けた文章が1つできると、次に書くのが少し楽しみになると思います。ちなみに、この決まりで書き直した2本目の記事はこちらで読めます。

AIの文章に自分の経験を乗せたい方へ

声だけでなく、本業で身につけた経験そのものを小さな商品に変えていく手順をnoteにまとめています。ワークブックの形にしてあり、こちらから読めます。有料です。

今日はここまでです。また書き方で引っかかったことがあれば、直したあとの形まで含めて書いていきますね。

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