ChatGPTを開いてはみたんです。でも入力欄の前で手が止まって、そのまま閉じました。
その止まり方、わたしもまったく同じでした。原因は頭の良し悪しではありません。
ChatGPTの使い方でつまずく場所は、実はかなり手前にあります。機能を覚えていないからでも、AIにくわしくないからでもありません。何を打てばいいか決まっていない、という、それだけの理由です。
- 開いたまま何も打てずに閉じた経験
- 正しい聞き方が分からないという不安
- そもそも何に使えるのか浮かばない状態
この記事では、わたしが今も使っている最初の3つの文をそのまま載せます。コピーして貼るだけなので、考える必要はありません。読み終えたあと、今夜そのまま1つ試せる状態を目指します。
ChatGPT初心者が止まる理由

最初につまずく理由は、たいてい3つに分かれます。どれもAIが難しいからではなく、こちら側の準備が決まっていないだけという共通点があります。逆に言えば、打つ文さえ決まっていれば止まりません。ここでは自分がどれに当てはまるかを確かめてください。当てはまるものが分かると、次の章の3つの文のうちどれから試すべきかが見えてきます。
白い入力欄で手が止まる瞬間
一番多いのが、入力欄を前にして固まる状態です。検索窓と違い、ChatGPTの入力欄には何文字でも書ける自由があります。その自由が、かえって決めきれなさを生みます。
紙を渡されて自由に書いてくださいと言われると手が止まる、あれと同じ仕組みでしょう。だから最初は、自由に考えないほうがうまくいきます。
正解を探してしまう罠
次に多いのが、正しい聞き方を探そうとして時間が過ぎる状態です。プロンプトという言葉を調べ始めると、長くて複雑な例が大量に出てきます。あれを覚えないと使えないのだと思い込み、そこで止まってしまいます。
実際には、最初から長い文は要りません。短くても目的が書いてあれば、ちゃんと答えが返ってきます。
使い道が浮かばない状態
3つ目は、便利らしいと聞いてはいるものの、自分の生活のどこで使うのか結びついていない状態です。この場合は、新しいことをやらせようとするから浮かびません。
- 新しい用事を探さない
- すでにやっている作業を渡す
- うまくいった作業だけ残す
ChatGPTの使い方は最初の3文

ここからが本題です。この3つは、コピーして貼るだけで使えます。考えて書く必要はありません。3つとも、すでに毎日やっている作業をそのまま渡す形にしてあります。つまり新しい用事を作らなくても試せます。1つ目から順にやる必要もないので、自分の生活に近いものから選んでください。
1つ目 今日の予定の整理
結論から言うと、最初に試すならこれが一番失敗しません。自分の頭の中にある情報を渡すだけなので、間違えようがないからです。
今日やることを整理したいです。次の内容を、重要そうな順に3つへ絞って箇条書きにしてください。──(ここに、思いつくまま今日の予定を書く)
箇条書きにする必要はありません。思いついた順に、ばらばらのまま書いて大丈夫です。整理はあちらの仕事になります。
2つ目 メールの下書き
2つ目は、書き出しで止まりがちなメールを渡す使い方です。ゼロから書くより、直すほうがずっと速く終わります。
取引先に送るメールの下書きを作ってください。目的は納期の変更のお願いです。相手は面識のある担当者なので、堅すぎない敬語でお願いします。200文字以内でお願いします。
目的の部分だけ、自分の状況に置き換えてください。そのまま送らず、必ず自分の言葉に直してから使います。
3つ目 知らない言葉の説明
3つ目は、会議や資料で出てきた分からない言葉を、その場で調べる使い方です。検索と違い、自分に合わせた説明の仕方を指定できます。
「(調べたい言葉)」を、その分野を知らない人にも分かるように、身近なたとえを使って200文字で説明してください。
分からなければ、続けてもっとやさしくとだけ返せば説明が変わります。1回で分かろうとしないほうが、結局は速いはずです。
3つの文が効く理由

3つの文には、共通する仕掛けが入っています。それは目的と立場と分量の3点が書いてあることです。長い文を書く必要がないのは、この3点さえあれば足りるからです。逆に答えがぼやけるときは、この3点のどれかが抜けています。仕組みを知っておくと、自分で文を作れるようになります。
目的を先に伝える効果
最初に何のためかを書くと、答えの方向が定まります。整理したい、下書きが欲しい、説明してほしい。この一言があるかどうかで、返ってくるものが変わります。
目的がないと、あちらは無難で当たりさわりのない答えを返すしかありません。つまらない答えが返るときは、たいていここが抜けています。
立場を指定する効果
誰に向けた文なのかを書くと、言葉づかいが安定します。2つ目の文で面識のある担当者と書いたのが、この指定にあたります。
同じ内容でも、相手が上司か取引先かで正解は変わるものです。その判断材料を渡していないのに、ちょうどいい文が返るはずもありません。
分量を決める効果
文字数や個数を決めると、扱いやすい長さで返ってきます。3つに絞って、200文字以内で。これがその指定にあたります。
- 目的 何のために欲しいのか
- 立場 誰に向けたものか
- 分量 どれくらいの長さか
答えがずれた時の直し方

思っていたのと違う答えが返ってくることは、ふつうにあります。そこでやめてしまう人が多いのですが、ずれたときこそ本番です。やり直しは一からではなく、一言足すだけで済みます。ここでは、実際に効いた直し方を3つ挙げます。どれも数秒で終わるものばかりです。
短く言い直すやり方
長い注文を足すより、短く言い直すほうが直ります。もっと短く、小学生にも分かるように。この一言で十分です。
説明を足すほど良くなる、というものでもありません。条件が増えると、かえって焦点がぼやけていきます。
具体例をひとつ足す工夫
欲しい形が伝わらないときは、例をひとつ見せるのが速い方法です。こういう感じでと手元の文を貼るだけで、返ってくる形がそろいます。
完成品でなくてかまいません。似たものが1つあれば、あとは合わせてくれます。
出力の形の指定
読みにくいときは、内容ではなく形を指定してください。箇条書きで、表にして、見出しを付けて。これで見え方が変わります。
- もっと短く
- 小学生にも分かるように
- 箇条書きにして
- 表にまとめて
よくある質問

ここからは、始める前に引っかかりやすい点をまとめます。とくに入力した内容の扱いは、会社勤めなら知っておいたほうがよい話です。調べた範囲で分かったことと、分からなかったことを分けて書きます。はっきりしないことは、はっきりしないと書きます。
無料版でも同じように使えますか
試せます。この記事の3つの文は、どれも無料の範囲で動くものです。ただし一定時間あたりの回数には上限があります。
モデルの名前や回数の上限は変わり続けているため、この記事には具体的な数字を書きません。正確な内容は、ご自身の画面の案内で確かめてください。
打った内容が学習に使われるのは本当ですか
個人向けのプランでは、既定で学習に使われます。これは無料版だけの話ではありません。設定から止められます。
- 設定を開く
- データコントロールを選ぶ
- すべての人のためにモデルを改善する をオフ
効くのは、オフにしたあとの会話だけです。またオフにしても、安全確認のためしばらくは保管されるとされています。
会社の仕事に使っても大丈夫ですか
これは勤め先の規定によります。禁止している会社も、条件つきで認めている会社もあります。まず就業規則や情報システム部門の案内を確認してください。
認められている場合でも、お客様の名前や個人情報、社外に出せない情報は入力しないでください。判断に迷うものは、入れないほうが安全です。
日本語と英語のどちらが正確ですか
日常的な用途であれば、日本語のままで困りません。この記事の3つの文も日本語です。
英語のほうが良いという話も見かけますが、初心者が最初に試す段階で気にする必要はないと考えています。
答えが間違っていた時はどうすればいいですか
そのまま信じないでください。事実関係は自分で確かめる必要があります。とくに数字、日付、固有名詞は間違いが混ざります。
間違いを見つけたら、指摘すれば直してくれます。下書きを作る道具として使い、最後の判断は自分でする。この線を引いておくと安全です。
まとめ

ChatGPTの使い方でつまずくのは、能力の問題ではありません。最初に打つ文が決まっていないだけです。決まってさえいれば、開いて貼るだけで動き始めます。
最後に1つだけお願いがあります。この記事を閉じたあと、3つのうちどれか1つを、今夜のうちに貼ってみてください。読んだ日にやらないと、たいていそのまま忘れます。
おすすめは1つ目の今日の予定の整理です。自分の頭の中を渡すだけなので、失敗しようがありません。うまくいったら、明日は2つ目を試してみてください。

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