
AIを始めたいんですけど、何から始めればいいのか分からなくて。

私もそこで一週間くらい止まっていました。道具ではなく、順番の話だったんですよね。
AIを何から始めるか。検索すれば、ロードマップも「ステップ5つ」も、いくらでも出てきます。私も一通り読みました。それでも、画面を開いた瞬間に手が止まるんですよね。
- 講座の比較だけで終わる夜
- 開いたまま閉じたAIの画面
- 作りたいものが出てこない状態
この記事は、メーカー勤務の非エンジニアの会社員である私が、1か月でたどった順番をそのまま並べたものです。うまくいった順番だけでなく、背伸びして詰まった場所も残しました。読み終えたら、今夜ひとつ試せるところまで書いたつもりです。
AIを何から始めるかで止まる理由

なぜ止まるのか。私の場合、やる気が足りなかったわけではありませんでした。むしろ調べる時間だけは、たっぷり使っています。振り返ると、止まっていた理由は3つありました。情報が多すぎること。講座選びだけで時間が過ぎてしまうこと。そして、開いても打つ言葉が出てこない。つまり止まっていたのはAIの前ではなく、AIを開く前だったんです。心当たりがあれば、ここから読んでみてください。
選べないほど多い情報
「AI 何から始める」で調べると、記事がいくらでも出てきます。5つのステップ、6つのステップ、完全ロードマップ。どれも丁寧で、書いてあること自体は間違っていないと思います。
ただ、読み終わったあとに残るのは「なるほど」という気持ちだけなんですよね。手のほうは、1ミリも動いていません。
講座を探して終わる夜
次にやったのが、講座探しでした。比較のページを開いて、値段と評判を並べて、あとで読もうと保存する。
気がつくと23時です。その日、AIには一言も打っていませんでした。
正直に言うと、あれは勉強しているつもりの時間だったと思います。選んでいるあいだは、失敗しなくて済みますから。
開いても言葉が出てこない
それでも意を決して画面を開くと、今度は打つ言葉が出てきません。何を頼めばいいのかが、そもそも分からないんです。
この詰まり方については、ChatGPT初心者の使い方は最初の3文で決まるのほうに書きました。ちなみに今日の記事は、その3文を打てるようになった先の話になります。
- 情報の多さ
- 講座選び
- 最初の一言
非エンジニアがたどった4つの順番

では、何が変わったのか。順番を決めたこと。本当に、それだけでした。私にとって効いたのは道具選びではなく、どれを先にやるかという順番のほうだったんです。先に断っておくと、私はこの順番を自分で組んだわけではありません。独学ではなく、教材に沿って進めた1か月です。その中で自分が実際に通った道を、あとから4つに分けて並べ直しました。非エンジニアの人が読んでも、たぶんそのまま使えると思います。

AIに任せる小さな作業
最初は、AIに何かを1つやらせるだけです。私の場合は、手元の表からグラフを作ってもらうことでした。
これなら、結果がすぐ目に見えます。合っているか間違っているかを、自分で判断できるのも大きいところでした。
外のサービスとの接続
2つめが、AIと外のサービスをつなぐ段階です。私はスプレッドシートとつなぐところから入りました。
ここを越えると、AIが「答えを返してくれる相手」から「作業をしてくれる相手」に変わります。この変化はかなり大きかったです。
自分の困りごとの自動化
3つめは、自分が毎日めんどうだと思っていることを、1つだけ自動にする段階。ここで初めて、作ったものを自分が使い続けるようになりました。
誰かに見せるためではなく、自分が楽をするために作る。続いたのは、この段階からなんですよね。
人が使える形への作り直し
最後が、自分以外の人が使える形に直す段階です。ここは急に難しくなります。
自分だけなら分かる手順でも、他の人にはまったく伝わりません。実際に使ってもらって、使いづらいところを教えてもらうしかありませんでした。
- AIに小さな作業を1つ
- 外のサービスとの接続
- 自分の困りごとの自動化
- 人が使える形への作り直し
小さな作業をやらせた最初の10日

ここからは、実際の日付に沿って書きます。私が記録をつけ始めたのが8月1日で、日記に日付つきで残っているものだけを並べました。最初の10日でやったのは、覚えることではありません。小さくても動くものを1つ出すことでした。いま見返すと、どれも笑ってしまうくらい小さいものばかりです。でも、この小ささが効いたんだと思っています。
表からグラフを作らせた日
8月4日。表になっているデータを渡して、グラフにして画像で出す。やったのは、それだけです。
拍子抜けするくらい小さいですよね。それでも、初めて自分の手元で何かが出てきた日でした。
大事だったのは、うまくいったかどうかが自分の目で分かることだったと思います。文章の良し悪しと違って、グラフなら合っているかすぐ分かりますから。
スプレッドシートとつないだ日
8月5日に、AIとスプレッドシートをつなぐやり方を学びました。翌日には、ひととおり自分でつなげるようになっています。
正直に言うと、この2日間がいちばん面白かったです。画面の中だけで終わっていたものが、外に出ていく感じがしたので。
予定を知らせる小さな仕組み
8月7日には、自分で考えたものを3つ作りました。カレンダーの予定を10分前に知らせるもの。朝にその日の予定をまとめて送るもの。書き込んだ文章が、そのまま予定として登録される仕組み。
どれも「あったら助かるな」くらいの思いつきです。大きなアイデアは、ひとつもありません。
いま思うと、ここで小さいものを3つ作れたのが効きました。1つ作れると、次に作りたいものが自然に出てくるんですよね。
- 表からグラフを1枚
- スプレッドシートとの接続
- 思いつきの仕組みを3つ
自分の困りごとを自動にした10日

次の10日で、作るものの性格が変わりました。練習のために作るのではなく、自分が毎日使うために作るようになったんです。振り返ってみると、続いたのは自分が困っていることを直したときだけでした。誰かに見せるために作ったものは、たいてい1回で終わっています。ここでは、その10日で作った3つを順に書きます。どれも派手ではありませんが、いまも動いているものです。
毎朝6時半に届く要約
8月11日。毎日見ている動画のまとめを要約して、朝6時半に自分のLINEへ送る仕組みを作りました。
このとき1つだけ決めたことがあります。動画で言っていないことや、AIが考えた意見は入れない設計にしたことです。要約は、要約のままにしておきたかったので。
作り方の詳しいところは、AIの要約を毎朝LINEへ自動で送る自作の記録にまとめてあります。ちなみに、クラウドを使うのはやめました。
他の人が使うと考えた日
8月13日には、自分以外の人が使うためのツールを作りました。ここで初めて、見た目や使いやすさを考えています。
実際に使ってもらうと、自分では気づかなかった使いづらさを教えてもらえました。作っている時間より、この時間のほうが学びは多かったです。
副業のために作った道具
8月20日に、在庫を管理するもの。8月22日に、採寸した数字をスマホから入力する画面。8月23日に、商品名と説明文を同じ形で作ってくれる仕組み。3日続けて、自分の副業のための道具を作りました。
どれも「毎日やっていて面倒だ」と思っていた作業です。ちなみに、このあたりの全工程は非エンジニアがAIで自作したツールの全工程に書いてあります。
- 毎朝6時半に届く要約
- 他の人が使うツール
- 副業のための道具3つ
順番を守れずに詰まった場所

ここまで読むと、順調に進んだように見えるかもしれません。実際は、けっこう詰まっています。しかも詰まり方には、はっきりした共通点がありました。一度に高いところを狙ったときだけ、必ず止まっているんです。日記に残っている3つを、そのまま書きます。うまくいった話よりも、こちらのほうが役に立つかもしれません。

高く立てすぎた最初の週
8月7日と8日の日記に、ほとんど同じことを書いています。目標を立てたけれど、思っていたより中身が多くて届かなかった、と。
原因ははっきりしていました。何がどれだけあるのかを確かめる前に、目標の数字だけ決めていたからです。
結局は、量を減らすか、時間を増やすか。そのどちらかを選ぶしかありませんでした。
思いつきが形にならない夜
8月18日。自分で考えたシステムを作る番になって、手が止まりました。アイデアはあるのに、具体的な形に書き出せないんです。
最後は、分からないところをAIに相談しながら書き出して、翌日に完成させました。人に聞く前にAIに聞いてよかったんだ、と気づいた日でもあります。
作ることが目的になった日
8月27日は、作るほうに時間を使いすぎました。しくみは進んだのに、その日やるはずだった作業は目標に届いていません。
手段が目的になっていた、というやつだと思います。しくみ作りは楽しいので、放っておくと本当にこうなります。
- 中身を見ずに立てた目標
- 形にならない思いつき
- 目的になったしくみ作り
よくある質問

ここからは、よく聞かれそうなことをまとめます。先に断っておくと、書けるのは私の1か月で起きたことだけです。同じ順番が誰にでも合うとは思っていません。私は独学ではなく教材に沿って進めたので、そこも人によって変わります。それでも、迷っている時間を短くする材料にはなると思います。非エンジニアで、AIを何から始めるかを決めかねている人を思い浮かべながら書きました。合わないところは、遠慮なく飛ばしてください。
AIは何から始めるのが一番早いのか
私の場合は、手元にある表をグラフにしてもらうことでした。結果が目で見えるものなら、なんでもいいと思います。
逆に、いきなり大きなものを作ろうとすると止まります。私はそれで最初の週をつぶしました。
非エンジニアにプログラミングは必要か
最初の段階では要りませんでした。私が書けるようになったのは、始めて2週間ほど経ってからです。
順番としては、使ってみるのが先。書くのはあとから追いついてきます。
講座を受けないと進めないのか
そこは正直に書きます。私は独学ではなく、教材に沿って1か月進めました。
ただ、詰まった場所は教材のせいではなく、自分が背伸びしたときでした。順番を守るという部分は、独学でも同じだと思います。
毎日どれくらいの時間が必要か
時間を計っていなかったので、何分とは答えられません。分数の記録が残っていないんです。
ただ、平日は夜だけ、土日はまとめて、という進め方でした。夜に少しずつでも、1か月あればここまでは進みます。
何を作ればいいか思いつかないときは
自分が毎日やっていて面倒なことを、1つ書き出してみてください。私が作ったものは、全部そこから出ています。
立派なアイデアである必要はありません。「予定を10分前に知らせてほしい」くらいで十分でした。
途中で詰まったらどうすればいいか
私は、詰まったところをそのままAIに相談しました。考えがまとまっていない状態のまま話しかけて大丈夫です。
それでも動かないときは、作ろうとしているものが大きすぎます。半分に切ってから、もう一度やってみてください。
まとめ

非エンジニアの私がAIを何から始めるかで止まっていたのは、道具を知らなかったからではありませんでした。やる順番を決めていなかっただけなんですよね。小さな作業をやらせて、外とつないで、自分の困りごとを自動にして、人が使える形にする。この4段のうち、どこかを飛ばそうとすると必ず戻されました。会社ではAIが制限されている環境なので、練習の場は家しかありません。それでも1か月で、ここまでは動きました。
- 止まるのはAIを開く前
- たどった4つの順番
- 小さく動くものを1つ
- 背伸びしたときだけ詰まる
ちなみに、会社で使えないAIを家で動かすまでの話は個人のPCで動くまでの2週間の記録にあります。環境から作りたい人は、そちらから読んでみてください。
順番をたどったあと、自分の経験を何として売るかで止まる人は多いと思います。棚卸しから商品の形にするところまで手を動かせるものを、noteのワークブックに置きました。こちらは有料です。
最後に1つだけ。読むだけでは、明日も同じ場所で止まったままです。今夜、手元にある表を1つコピーして、グラフにして、と打ってみてください。その小さな一歩の積み重ねが、次の景色につながっていきます。


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