本記事にはプロモーションを含みます

【説明文と矛盾した】フリマの商品写真をAIで整えた100着の記録

平置きで撮った古着の商品写真をAIで整え、着用イメージを作った100着ぶんの記録を表すイラスト ChatGPTの使い方
読者
読者

フリマに出しても、ほとんど見てもらえないんですよね。写真が悪いのかなとは思うんですけど。

私
私

私も同じことを考えて、100着ぶんの写真をAIで整えました。結果は、思っていたのと違いましたけど。

平らに置いて真上から撮った服の写真を、出品者ページに並べて眺めてみる。背景の色がそろっていない。明るさもばらばら。心当たり、ありませんか。

こんなところで止まっていませんか
  • そろわない平置き写真の背景
  • 伝わらない着たときのサイズ感
  • モデル撮影にかけられない時間

私は古着をフリマアプリに出しています。エンジニアではありません。本業はメーカー勤務です。

この記事では、100着ぶんの商品写真をAIで整えた手順と、そこで自分がやらかした失敗をそのまま書きます。いちばん大きかったのは、写真と説明文が食い違っていたことでした。

商品写真をAIに任せた理由

平置きで撮った商品写真を並べると背景の色や明るさがそろわないことを表すイラスト

フリマで最初に見られるのは写真です。とはいえ私が写真に手を入れようと思ったのは、売り方を勉強したからではありません。自分の出品者ページを開いて、ずらっと並んだ商品を上から眺めたときに、なんとなく落ち着かない感じがしたからでした。1着ずつ見れば悪くないのに、並ぶと急に安っぽく見える。そろっていないことそのものが、印象を下げていたんですよね。

平置き写真の背景がそろわない

服は床に平らに置いて、真上から撮っています。特別な機材は使っていません。スマホです。

ただ、撮る場所も時間帯も毎回ちがうんですよね。だから背景の色味と明るさが1着ずつ変わってしまう。夜に撮った服は少し黄色く、昼に撮った服は白っぽくなります。

毎回モデルに着てもらえない事情

平置きの写真だけだと、買う人は着たときの形を想像しにくいと思うんです。身幅、丈の長さ、胸元のロゴの見え方、フードの立ち上がり方、ポケットの位置。どれも平らに置いた状態からは読み取りにくいところでした。

かといって、1着ごとに誰かに着てもらって撮影するのは現実的ではありません。私がやっているのは古着の出品で、扱う点数が多いからです。

1枚目で決まるフリマの見られ方

検索結果の一覧に出るのは、1枚目の写真だけなんですよね。そこでタップされなければ、説明文をどれだけ丁寧に書いても読まれません。

つまり1枚目は、商品の説明というより入口です。この考え方に変えてから、写真を触る優先度が一気に上がりました。

平置き写真では伝えきれなかったもの
  • 着たときのシルエット
  • 身幅と丈のバランス
  • 胸元のロゴの見え方
  • フードや襟の立ち上がり

背景だけをAIで統一した手順

AIに直させるのは背景だけで、服そのものには触らせないことを表すイラスト

最初に手をつけたのは背景でした。着用イメージのような手の込んだことではなく、明るさと色味をそろえるだけです。9月1日、14着を出した日にまとめて試しました。この日で出品は累計88着になっています。やってみて分かったのは、AIに任せる範囲を狭くするほど失敗しないということでした。全部きれいにして、と頼むと、服そのものまで作り変えられてしまうんです。

使ったのはChatGPTだけ

専用の画像編集アプリは入れていません。使ったのはChatGPTの画像生成の機能だけです。

写真加工のソフトを覚える時間が惜しかった、というのが正直なところでした。言葉で頼めるなら、そのほうが早いですよね。

背景以外を触らせない指示

大事なのは、直してほしいところを名指しすることだと思っています。「きれいにして」ではなく「背景だけを明るいグレーにそろえて」と書く。

服の色、形、ロゴ、ポケットには触らないでほしい、と先に伝えておきます。ここを書かないと、毛玉が消えたり色が鮮やかになったりするので。

AIに何を頼むかより、何を頼まないかを決めるほうが大事だったりします。ちなみに最初に打つ文の作り方はChatGPTに最初に打つ3つの文の記事にまとめました。

14着をそろえた9月1日

この日に出した14着は、背景だけをAIで直して出品しました。並べてみると、たしかに落ち着いて見えます。

出品者ページの印象がそろったのは、自分でもはっきり分かりました。ここまでは、やってよかったと思っています。

着用イメージを作る指示の中身

AIに着用イメージを頼むとき、写す範囲を体の位置で指定することを表すイラスト

次に試したのが着用イメージです。9月2日、10着を撮影して採寸した日に、平置き写真から人が着ている写真を作れないかと考えました。よそのフリマ出品を見ていると、1枚目にモデルの着用写真があるものが目につくんですよね。試したのはChatGPTの画像生成で、効いたのは形容詞ではなく、体の部位と範囲の指定でした。

平置きで撮った服の写真からAIで着用イメージを作り、元写真と見比べてから出品するまでの流れを表した図
平置き写真から着用イメージを作って出品するまでの流れ。見比べる工程を飛ばさない

写す範囲を体の部位で指定

最初に試したのはワインレッドのプルオーバーパーカーです。正面と背面の2枚を渡して、女性が着ている写真にしてほしいと頼みました。

返ってきたのは、たしかに服を着た人の写真でした。ただ、顔が大きく写っていて、服が主役になっていないんですよね。

顔を写さないための一行

ここでつまずいた原因は、私の書き方にありました。「上半身だけ」と書いたんです。

上半身という言葉には、ふつう頭も顔も含まれますよね。だからAIは間違えていません。私の指定が足りなかっただけでした。

そこで書き方を変えます。画像の上端は首の付け根あたり、下端は服の裾より少し下、と位置で指定しました。顎、口、鼻、目、髪を含めない、と写さないものも並べて書いています。

そのままコピーして使う文

画像の上端は首の付け根付近にしてください。顎、口、鼻、目、髪、頭は含めないでください。画像の下端は服の裾より少し下にして、裾を途中で切らないでください。

同じ指示を使い回すしくみ

この指示がそこそこ長くなったので、毎回打ち直すのが面倒になりました。そこでChatGPTのプロジェクトという機能に、指示を固定で登録しています。

プロジェクトを1つ作って、そこに指示をまとめて貼っておく。あとは服の写真をアップロードして送るだけで、同じ条件の画像が返ってきます。

くり返す作業をしくみに寄せる考え方は、採寸から商品説明を作る道具を自分で作ったときと同じでした。ちなみにそちらの話は非エンジニアがAIで自作したツールの記事に書いています。

元写真の撮り方で変わる精度

AIに渡す元の写真が甘いと、返ってくる画像も甘くなります。服はできるだけ平らに置いて、袖や裾を折り込まない。

強い影が出ない場所で撮り、暖色の照明は避けます。ロゴや文字が読める解像度で撮っておくのも効きました。

フリマのAI写真で起きた誤算

AIが作った商品写真は拡大して元写真と見比べないと崩れに気づけないことを表すイラスト

ここまでだと、うまくいった話に見えると思います。実際には、そのまま出品に使えない画像もたくさん出ました。しかも、ぱっと見では気づきにくい崩れ方をするんです。元の写真と並べて拡大しないと、間違いに気づけませんでした。出したあとで買う人に指摘されたら、その時点でトラブルですよね。ここでつまずいたところは、大きく4つありました。どれも私が実際に手元で見た形です。

ロゴの文字の入れ替わり

胸元に4文字の刺しゅうが入ったパーカーで、はっきり出ました。文字列をそのまま書いて指定しても、順番や形が変わることがあります。

これは直しようがない場合もありました。おかしいまま直らなければ、その画像は使わないと決めています。

実物より新品に見える仕上がり

AIは生地をきれいに整えてくれます。親切なんですが、古着では困るんですよね。

毛玉や色あせが減った状態で出てくると、実物より良く見えてしまう。状態を必要以上によく見せない、と指示に書き足しました。

勝手に変わってしまう服の形

平置きの写真からは、立体的な形までは読み取れません。だから身幅やシルエットが実物とずれることがあります。

ここは画像でごまかさず、実寸を説明文に書くしかないと考えました。サイズ感をAI画像だけで判断してもらうのは無理があります。

上半身と書くと写り込む顔

さきほど書いた、私がいちばん最初につまずいたところです。言葉のあいまいさが、そのまま画像に出ます。

あいまいな形容詞より、位置と範囲で書くほうが伝わる。これはほかの指示でも同じでした。

出品に使う前に元写真と見比べるところ
  • ロゴや刺しゅうの文字
  • ポケットとボタンの数
  • フードと襟と袖の形
  • 勝手に足された柄や装飾

説明文と矛盾した私の失敗

写真ではモデルが着ているのに説明文には着用画像が無いと書いてあった失敗を表すイラスト

ここからが、この記事でいちばん書きたかったところです。画像の出来の話ではありません。画像はできていました。問題は、写真を新しくしたのに説明文をそのままにしていたことです。9月1日に出した14点すべてに、着用画像はご用意しておりませんの行が残っていました。そのうち8点前後は、1枚目がAIで作った着用イメージです。

写真と説明文が食い違った14点

写真では着ているのに、説明文には用意していないと書いてある。買う人からしたら、どちらを信じればいいのか分かりませんよね。

原因は単純で、説明文のひな形を使い回していたからでした。写真のやり方だけ変えて、文章を見直していなかった。

見つけたのは数日後、出品データをまとめて見直したときです。気づかなければ、そのまま残っていたと思います。

そのままコピーして使う文

着用イメージの写真は、平置きの実物写真をもとにAIで作成した参考画像です。サイズ感の目安としてご覧ください。実物の細部とは異なる場合があります。

メルカリが明文化した3つのルール

この記事を書くにあたって、フリマ側のルールを調べ直しました。メルカリは2026年3月25日に、生成AIで作った画像や加工した画像を出品に使うときの注意点を公開しています。

書かれていたルールは3つでした。1つめは、傷や汚れや使用感を加工で隠さないこと。2つめは、実物の写真に見せかけた嘘の画像を使わないこと。3つめは、事務局への連絡でも嘘の画像を使わない、というものでした。

あわせて、イメージ画像を使うときも必ず実物の写真を載せるように、と書かれています。AI画像だけで出品しないでほしい、ということですね。

ヤフー側で見つからなかった記載

私が使っているのはYahoo!フリマのほうです。こちらはガイドライン細則を探しましたが、AI画像についての記載を見つけられませんでした。

ここは正直に書きます。見つけられなかっただけで、問題ないという意味ではありません。自分の使っているアプリのルールは、自分で確かめるのが確実だと思います。

背景の統一と着用イメージの作成はAIに任せ、ロゴと状態の確認と説明文の見直しは自分でやるという分担を表した図
AIに任せたことと、自分で確かめたこと。右側を飛ばしたのが今回の失敗

効果を測る設計の抜け

もうひとつ反省があります。AI写真の効果を、あとから確かめられない形で進めてしまったことです。

出品中の100点のデータを見ると、閲覧数の合計は1,815回で、1点あたりの中央値は16回。いいねは合計12件でした。

ただ、閲覧数を決めていたのは出品からの日数で、新しいものほど多く見られていました。AI写真を入れた商品だけを取り出して比べた数字は、私の手元にありません。効いたかどうかを、そもそも言えないんですよね。

同じ失敗をしないための3つ
  • 写真を変えたら説明文も見直す
  • 使うアプリのルールを自分で確認
  • 変える前の数字を先に控える

よくある質問

フリマの商品写真にAIを使うときによく聞かれる質問をまとめたことを表すイラスト

ここからは、この話をしたときに実際に聞かれたことと、私自身が始める前に気になっていたことをまとめます。確かめられていないことは、確かめられていないとそのまま書きます。自分が調べた範囲を超えて、大丈夫ですとは言えないので。

フリマの商品写真にAIを使うこと自体より、ルールのほうを心配している質問が多かったのが印象に残っています。そこは私も同じでした。

フリマの商品写真をAIで作るのは規約違反か

アプリによって扱いが違います。メルカリは注意点を公開していて、実物の写真を必ず載せることと、状態を加工で隠さないことを求めています。使うアプリのヘルプを自分で確認してください。

AIで背景だけ変えるのは加工にあたるか

背景を変えること自体より、商品の状態が変わって見えるかどうかが線引きだと考えています。傷や汚れが見えなくなるなら、それは隠したことになりますよね。私は服そのものには触らせない指示にしています。

実物の写真は何枚くらい必要か

枚数の決まりは見つけられませんでした。私は1点あたり6枚前後を載せていて、傷や毛玉は必ず実物の写真で見せています。AI画像は補助で、判断の材料は実物側に置くという考え方です。

無料のChatGPTでも着用イメージは作れるか

私は有料版で試したので、無料版でどこまでできるかは確かめていません。画像を作れる回数には制限があるとされています。有料版にお金を払ってどうだったかはChatGPT有料版の記事のほうで書きました。

ロゴの文字が崩れたときはどうするか

ロゴの拡大写真を追加で渡して、文字列をそのまま書いて頼み直します。それでも直らないことはありました。直らなければ、その画像は使いません。

AI画像だと説明文にどう書けばよいか

AIで作った参考画像であることと、実物の細部とは違う場合があることを書いています。上に置いたコピーして使える文が、実際に私が使っているものです。大事なのは、ひな形の古い行を消し忘れないことでした。

まとめ

今夜手元の服を1着だけ平置きで撮ってAIに着用イメージを作らせてみることを表すイラスト

フリマの商品写真をAIで整えるのは、思っていたより簡単でした。背景をそろえるだけなら、指示は数行で足ります。それでも私は失敗しました。写真を新しくしたのに、説明文を見直さなかったからです。

AIが直してくれるのは画像だけなんですよね。その画像が出品ページ全体とちゃんと合っているかは、結局こちらが確かめるしかありません。

この記事の振り返り
  • 背景だけを直すと失敗が少ない
  • 顔を写さない指定は位置で書く
  • 写真を変えたら説明文も見直す
  • 使うアプリのルールは自分で確認

完璧にやろうとしなくていいと思います。私も100着ぶん触って、いまだに使えない画像は出ますし、効果を測る準備も足りていませんでした。

自分の手順を売り物にしたい方へ

100着ぶん触ると、自分なりの手順ができてきます。そういう手順を、機密を出さずに小さく売れる形にするやり方を、noteのワークブックにまとめています。こちらは有料です。

今夜やることは1つで十分です。手元の服を1着だけ平らに置いて撮り、画像の上端は首の付け根、顔と頭は写さない、と書いてAIに着用イメージを作らせてみてください。読むだけでは何も変わりません。小さく1回やってみたところからしか、次の景色は見えてこないんですよね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました